２０２３年９月９日（土）１３：３０〜　ジェンダー研究センター会議室
「明治前期の女性の日記にみられる生活と生き方」

講師　：　出雲　朝子（いずも　あさこ）
青山学院女子短期大学名誉教授
専攻　日本語史（中世）女性語。　著書『女性の文章と近代』『中世後期語論考』他


幕末から明治時代前期の女性の日記から、当時の女性の生活や生き方を考える。
取り上げるのは、川合小梅の『小梅日記』（嘉永２年〜明治１８年）、岸田俊子（中島湘煙）の『湘煙日記』（明治１６年〜明治３４年）、樋口一葉の『一葉日記』（明治２４年〜明治２９年）である。
川合小梅は、紀州の藩校教員（後に小学校教員）の夫を持ち、自分も時に絵を教えていた教養ある主婦であった。慶応４年（明治元年）から明治８年まで欠いているが、３６年に及ぶ膨大な日記である。岸田俊子（中島湘煙）は若い頃政治活動の演説によって投獄され、後に衆議院議長やイタリア公使をつとめた中島信之の妻となった人であり、『女学雑誌』などで活溌な文筆活動を行った。樋口一葉の日記は余りにも有名だが、今回は晩年の「水の上日記」を取り上げる。


※単回募集の見込みにつきましては、８月末にHPでお知らせいたします。