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部会・同窓会
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大学機械工学科・機械創造工学科同窓会

前田 泰幸(1979年卒)『海外で第二の人生を』

2019.06.01 更新


1979年3月卒 流体研 前田 泰幸



1975年機械工学科(11期生)に入学しその後 修士課程を含め6年間を世田谷(廻沢)キャンパスで過ごしました。理工学部にはスクーンメーカー女子寮が隣接していて渋谷キャンパスとは裏腹な機械工学科の男だけの生活に華やかな潤いを与えてもらいました。研究室生活では昼間はもっぱらテニスと野球に明け暮れて夕方から実験を始める夜型生活だったことを思い起こします。時効ですので明かしますがキャンパス内は禁酒にも関わらず研究室で鍋を囲んでビール・ウィスキーを飲んで、守衛さんが見回り時に慌てて瓶類をロッカーに隠してました。また話は前後しますが大学3年の春休み(1978年)に欧州理工学研修旅行で7か国の会社を訪問した経験が強く記憶に残っています。(初めての飛行機体験)出国は羽田出発で帰国が成田の予定でしたが成田闘争の影響で開港が大幅に遅れた為 羽田に戻りました。感性が豊かな(?)時期にランボルギーニ社やカールツァイス社等への訪問が鮮明に残っています。

1981年4月からは当時のブリヂストンタイヤ(株)《その後 社名変更で(株)ブリヂストン》に入社し2017年4月末の60歳で定年退職するまでの36年間、自動車用エアサスや防振ゴムの開発、グローバル製造技術、品質保証の部門で貴重なモノ造りの経験をさせてもらいました。その間2007年から2010年の3年間を中国江蘇省常州市にあるブリヂストンの防振ゴムの現地会社に赴任しておりました。この時の縁で定年退職後の2017年5月から中国常州市にある冷間鍛造の会社に3年契約で第二の人生を歩んでおります。定年後もBSで再雇用の選択肢はあったのですが60歳を過ぎてまだ動けるうちに成長著しい中国の若者と一緒にワイガヤをやってみたいとの思いで二年が過ぎてしまいました。

自己紹介はこれぐらいにして中国生活でのエピソードや文化の違いについて触れてみます。

私の住む常州市は人口約470万人で上海(虹橋)から北西に新幹線で1時間弱の処に位置します。夏は多湿で40℃以上に、冬は-3℃程度まで下がります。中国のインフラは急速に発展しており高速道路や北京オリンピック前には高速鉄道網が全土を網羅しました。日本では家庭電話の普及に長期間を要しましたが中国ではいきなり携帯電話から普及した為 急速なIT産業が発展を遂げています。あらゆる駐車場では入口でナンバープレートをカメラが認識し出口では滞在時間が自動計算されるため日本のように並ぶ必要がありません。買い物でもほとんどの人は携帯のアプリ《支付宝、微信》を使う為 釣銭不要のキャッシュレスでスリや偽札対策にもなります。最近は急速な産業発展と自動車の普及で大気汚染が問題になっておりこの対策の一環として現在 街の道路のいたるところにレンタサイクルが並べられています。【写真】事前登録をしておくとスマホアプリで車輪止めから貸し出しや他の車輪止めへの乗り捨て返却ができます。電動自転車も有り安価(1?2元;15円?30円)で便利です。

路上のレンタサイクル


黄山(安徽省,海抜1864m,世界文化自然遺産)



中国に見習うべき文化として親子や親戚との強い絆があります。女性が優秀で夫婦共働きが一般的な為、親は孫の面倒を看るし年老いた親の面倒は仕事を辞めてでも子供が看ます。バスに老人が乗ってきたら当たり前のように席を譲り、老人は礼も言わず当然のように着席します。このような年長者への敬いは現在の日本よりも徹底しています。

そして出張が多い私はなんと言っても地方での多種多様な郷土料理を楽しんでいます。肉料理(牛、豚、羊、ラクダ)や野菜料理やスープや海鮮料理、変わったものではイナゴや蝉の幼虫のから揚げ等々 食材は本当に豊富で楽しめます。



一方で12項から成る中国共産党理念【写真】は素晴らしい内容ですが、実際は貧富の差、汚職、拝金主義、個人情報保護欠如、公共マナーの悪さ等々の課題があるのも事実です。《最近の日本も似通ったものかもしれませんが…》 一般人は日本に対する強い憧れがあり、行きたい国の二位(第一位はタイ)になっています。その理由は偽物が多い中国と違って本物が買える事や街並みや環境面で綺麗だからだそうです。しかし一方で未だにテレビでは毎週のように日本が占領時の反日的な戦争ドラマが放映されています。良いにつけ悪いにつけ中国は一人ひとりに力強い生きる活力がみなぎり しかもその人口が14億人近くいるのですからまさに脅威です。

日本国内にいると当たり前で日本人がすごいと思われる事も海外に出ると異常な日本人、非常識な日本式のやり方に映る事もあります。一方で普遍的な価値や人材育成で重要な事は個人(人として)の尊重と人は褒めて育てる(私は叱ることが多いですが)事だと思います。 私自身が日々 勉強させられながら仕事しています。健康や体力と相談しながらもう少しだけ頑張ってみようかと思っております。
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